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ドラマ【明日の約束】最終回の感想|感動のラストスピーチ

前回は、8話まで観た感想を書きました。

ドラマ【明日の約束】の感想|毒親について

最終回までしっかり観ました。全話観終えての感想を書きます。

死の真相

結局、圭吾君が自殺した本当の理由は 本人しか わからないですね。ミステリーのように次々と事実がわかってきました。それでも、決定的な理由はわからない。

母親、家族、クラスの友達、部活、先輩、過去に代わりに犯した罪、日向に告白して叶わなかったこと、今、居場所がなくて、明日に希望が持てず、苦しくて自由になりたかった。そういうことなんでしょうか。

日向に最後に救いを求めた。日向は、もう ちょっと違う言葉をかけたらって自分を責めていますが、中途半端な答えをすることもできず、それは難しいと思う。

関わった人達の変化

死に関わったすべての人に責任があり、それを背負い生きていく。

圭吾の母は変わりましたね。告白された話をした日向を責めた後の号泣。間違った愛し方だったことを認めています。ただ、ひたすら愛して 一緒に幸せになりたかっただけなのに 切なくなりました。

そんな母親に付き添って、優しい言葉をかけていた英美里ちゃんが立派でした。増田さんも 謝った母親を許してて優しい。最後の日向のスピーチを聞いていた生徒達の表情も印象的でした。子供達は悩みながらも変わった。数か月で成長しました。

和彦も医者を目指すことに。日向も自分の為に生きると 母親と決別しました。最終回に来て、それぞれが過去を乗り越えて新しい道を行くことになりました。

圭吾君の死を通して、たくさんの人が 考えて変わった。死の真相というストーリーだと消化不良ですが、奇麗な終わり方だったと思います。

生きて逃げる勇気

日向の最後のスピーチは考えさせられました。

辛かったら、逃げてください。

生きていれば、人はやり直せるから。

自分を大事にしてください。

たとえ、幸せが約束された明日ではなかったとしても。

 

子供たちの自殺のニュースを見るといつも思います。そんなに辛かったら逃げて欲しいと。生きて逃げる道を選んで欲しい。学校やめたって、家出したっていい。死ぬぐらいなら逃げて欲しい。この言葉には共感します。

ただ、日向は 自殺を選んだ圭吾君が一番許せないと言いました。確かにそうなんだけど、逃げる勇気を持つという 心の余裕を周りが奪ってしまったのだと思います。

家庭にも学校にも全く居場所がなかったから。手を差し伸べてあげる 母親が原因でもあり、学校ではいじめられ、担任がクズ。担任は最後まで あれでいいんだろうか。

自分の生徒を死に追いやった責任をそこまで感じているとは思えない。教師の過去やトラウマなんて関係ない。何の非もないのに、母親が気に入らないから罰を与えるとか、いじめをするきっかけを作る担任なんて 依願退職で済むのもおかしいわ。

愛情のこもった許せないだけど、許せないという言葉は酷かなと。

他の生徒に向けての 心に響く素晴らしいスピーチだったと思いますが、やっぱり死んでしまってから、反省し 何が出来たかを考えるのでは遅い。

追い込まれる前に逃げていいんだよと、逃げたいとSOSを出しやすいような環境、逃げ道を作ってあげることが大事だと思う。

子離れ・親離れ

愛情と束縛は違う。支配してはいけない。適度な距離感。子離れ、親離れが成長となる。

圭吾の母が 間違いのないようにしてあげたかったと言っていたけど、それは自分も同じ。傷つかないように、先に考えて言ってしまう。やってあげてしまう。

それじゃあ、窮屈だよね。やりたいこと言えなくなっちゃうよね。失敗してもいい。壁にぶつかったり、転んだり、傷つきながらも、それでも自分で立ち上がる力をつけさせてあげるのも親の役目。

日向のこの言葉も心に響きました。

親の思い込みやきめつけは、子どもにとって辛いんです。愛情だってわかるから、心がどんどん縛られていくんです


最後の回想シーン。教室内で友達と談笑している圭吾君。

やっぱり死んじゃだめだよ。改めて思いました。

 

難しい問題を扱っていましたが、生きることへの大事な たくさんのメッセージがこめられた いいドラマだったと思います。視聴率が低かったようで残念。たくさんの人、親も子供も先生も観てほしいドラマでしたね。

おまけ

最後に、井上真央ちゃんの演技良かったですね。

『キッズウォー』の頃から観ていました(*^-^*) クラス内でいじめがあったら、茜ちゃんなら「ざけんなよ!」って一喝しそう。

『花より男子』も観てました。つくしも、いじめられても雑草のようにパワフルな役。

今回の繊細な役、本当に大人になったんだなぁと思いました。もう30歳ですものね。月日が過ぎるのは早いものですね。