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ドラマ【明日の約束】の感想|毒親について

どんなドラマ?

いきなり男子高校生が自殺します。その死の真相を謎解くヒューマンミステリーです。

出典:明日の約束 公式ページ

久しぶりに観た とても重たい内容のドラマですね。高校生の自殺と死に加担した人物が次々と襲われていくのを観て 思い出したのは90年代のドラマ『人間・失格~たとえばぼくが死んだら~』。覚えている方はいますか?

私は 当時ジャニーズ好きで 堂本剛・堂本光一君が出ていたので観ていたんですが 救いのないドラマで、ずっと後味の悪さが残っています。いじめ、死に追い込んだ生徒・先生は父親に復讐され殺されたり、不幸な人生となりますが すっきりとしませんでした。

それを思い出したこともあり、何度も観るのをやめようと思いながらも、このドラマは謎解きとなっていて、登場人物の闇が次々と出てくるので、ついつい観てしまって ここまで来ました。『人間・失格』とは全然違うドラマですね。まだ観ていられる。

7話のラスト、日向の恋人の和彦(工藤阿須加)のDVには驚きました。育った環境、兄弟のことで、何かしら闇はありそうでしたが突然豹変するとは。もう、みんな問題抱えていますね。

毒親、いじめ、家庭内暴力、DV、援助交際・・とにかく重たい要素満載のドラマです。

今のところ、主人公の日向が 毒親の元で育ったのに 前向きで生徒の為に一生懸命な姿だけが救いです。あとは、1話で ネグレクトな母親からの寂しさで、自分の誕生日にケーキを万引きをしていた増田さんが すごくいい子になってる。辛い思いをした分、誰よりも優しい。長谷部君との恋。それぐらいですね。あとは、ひたすら重たいです。

どんな結末を迎えるのか

ここまで見てしまうと どんな結末を迎えるのか気になります。8話では霧島先生(及川光博)の闇がやっと見えてきましたね。なんとなく、ずっと気になる描かれ方はしていたんですが、香澄の最後の一人の復讐相手は母親ではなく霧島先生でした。

助ける立場の担任が追い込んだんですか・・。香澄と圭吾の二人を。二人とも自殺に追いやったんですか。最悪です。この人も毒親と関係あるのだろうか。

ところで、このドラマのチェインストーリーは、GyaO!で無料配信されています。謎解きのキーとなっているショートストーリーです。

その6.5話が若い頃の霧島先生のことなのかな。もしかして、この女子生徒が圭吾の母親の真紀子? 霧島先生も何かしら心に闇を抱えているようですね。だからといっていじめに仕向けるなんて。本性を知った日向が霧島とどう戦うのか。

このドラマ、ラストに向けて救いはあるのかな。毒親は変わるのかな。主人公の日向と和彦の結婚は。それでも、圭吾君は戻ってこないし。香澄の人生も。ハッピーエンドは難しいけど光が差し込む終わり方であって欲しいです。

実話が元のストーリー

脚本はオリジナルと言うことですが、実話が元になったと言われています。原作となった本があり『モンスターマザー長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』です。

高校1年生の男子生徒が自殺して、いじめが原因と母親が学校を責めます。マスコミを味方につけ争うのですが、だんだんと真実が明らかになっていき、常軌を逸した母親に問題があったという事件です。

毒親がテーマ

今回のドラマも実際にいじめはあった。それに加担したクラスメートや部活の先輩。そして教師も問題なんですが、このドラマはモンスターペアレント、毒親、大人の子供への関わり方がテーマです。毒親が与えた子供への影響が大きく扱われています。

子供達は最初、自分の身近にいた同級生や仲間が亡くなっても、その原因が自分に及ぶことを恐れ 責任の擦り付け合いをします。命が消えても そんな感覚。おかしい。観ていて嫌な気分でした。それでも、だんだんと事の重大さを知って変わっていきます。

でも、毒親は変わらない。エスカレートしていきます。大人たちの身勝手さが明らかになっていく。

毒親って言う言葉を最近、よく聞くようになりました。字の通り 毒になる親です。スーザン・フォワード『毒になる親』に由来しています。

このドラマでは いろんなパターンの毒親が描かれています。ネグレクト、過干渉、束縛、兄弟・子供を平等に愛せない。

このドラマでは極端に描かれています。仲間由紀恵や手塚理美の演技は怖いです。感情の起伏が激しく、子供を愛しているのに怒鳴ってキレています。こんな親がいるんだと思いますが、軽微な部分では案外身近なことではないでしょうか。

そんなに完璧な出来た親っていない。上手くいっているように見えるだけかもしれない。私自身も自分の親については いろいろと思うことがあります。衝突してきました。兄弟3人、平等ではなかったですね。屈折した部分があります。

そして親になり、今度は ちゃんと子育てできているのか自信はないです。過保護、過干渉・・。自分もですね。

毒親の境界線

少し前のドラマ『過保護のカホコ』これはコミカルで心温まるホームドラマでした。大切に大切に育てられていた。けど、これも過干渉。自立できるように親も子も変わっていったから良い話ですが、これも一種の毒親かなって思うんです。親離れ・子離れがハッピーエンドとなりました。

過保護は立派な愛情でもあり紙一重ですね。すくすくとカホコが優しい真っ直ぐな子に育っていたから結果としては良かったことになる。周りを幸せにする子に育った。

ただ、子供に こうしなさいと価値感を押し付け 考える自由を奪う。何でも助けて 手を差し伸べて自立できなくする。そうなると毒親です。歪んだ愛となります。

このドラマの中で ばぁばが言っていた言葉は、今も心に残っています。

「その愛に自由があるか?考えることを奪わないであげて。」

自由と放任も違う。支配せず、自由にさせ見守る。いざとなったら全力でサポートするのが親の愛情でしょうか。親子関係、親子の距離感、友達、学校について考えさせられる深いドラマです。

最後に

目を背けたくなる内容ゆえに視聴率も良くないようですが (今期放送連ドラのワーストとも言われています)、チェインストーリーも含め、よく作り込んである、たくさんのメッセージを込めたドラマだと思います。

出演されている俳優さんたち、子供たちの演技も素晴らしいと思います。惹き込まれます。最終回までの展開を楽しみにしています。楽しみと言っちゃいけないのかな。見応えのあるドラマです。