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映画『ビリギャル』を観た感想を2つ書いてみたよ

子供がインフルエンザで学校休み。ずっと高熱ではなく、比較的元気な時間は暇そう。ゲームをしたり、本を読む元気はなく、なくとなく だらーっとテレビを観ていました。

そこで、アマゾンプライムの無料視聴からいくつか選ばせました。選んだ映画の1つが『ビリギャル』数年前の話題作、大学受験のお話ですね。もちろん知っていますが地上波でも観ていません。

 

よくある、受験サクセスストーリーかなと、そんなに興味がなくて。最初は家事をしながら、なんとなく観ていましたが、途中から 引き込まれて 最後まで二人で観いっちゃいました。

2015年作品で、今更のレビューとなりますが、感想を書いてみます。観ていない人にはネタバレになるので注意して下さいね。


ズバリ、これ見応えがあって 面白かったです。

そう、よくある受験サクセスストーリーですが、それだけではなく、塾講師との信頼関係、家族、友情・・周りの人達との交流がしっかりと描かれていて、それぞれの関係が変わっていく過程が描かれています。

家庭内の事情、家族がバラバラで 重たくなりがちな内容ですが、主人公、お母さんが明るく 強いです。笑いあり、涙あり、そして親として 子供との向き合い方を考えさせられた映画です。

主人公が とにかく前向き。素直な 家族思いの優しい 女の子です。塾講師とのやりとりが楽しい。面白い視点で解答していきますね。

塾講師の教え方が素晴らしい。勉強はこうやって教えるものなんですね。我が家の娘は歴史好きで日本史の漫画に夢中ですが、大学受験に役に立つんだ(*^▽^*) これからも、どんどん読ませよう。マンガもゲームも無駄ではない。

その子が興味を持つ方法でいいってことね。勉強は楽しく、目標は明確に 高く、上を目指すこと。そして、伸び始めたら誉める。疑問を持ったら、何に疑問を持っているのか、どこがわからないのか とことん聞く。

そういう相手がいたら、子供は伸びる。きっかけさえあれば、子供は変わる。こんな塾なら行かせたい。娘も行きたいと言っていました。ただ、マンツーマンの週6コースの値段は高額で現実的には無理でしょう。近くにないですけどね。

そんな さやかちゃんも現実は厳しく、時には悩み落ち込みます。それでも前を向く。馬鹿にされたら、無謀な挑戦を周りに宣言、突き進み、見返す姿は爽快で応援したくなります。

有村架純ちゃんが可愛いですね。金髪姿から、髪をバッサリ切ってジャージ姿になっても、ダサいけど やっぱり可愛い。表情豊かで、役柄にピッタリですね。

 

さやかちゃんの 前向きで明るい この性格でも 小学生時代は周りに馴染めず、溶け込めず転校をするんですね。出会った友達によって、その後 変わったと言うこともあるけど、少し意外でした。

小学校の先生が、母親のいじめの相談に対して「いじめはない 長いものには巻かれてください。」って言うなんて。高校の担任も、よくクズって言います。タバコを吸った件についても、仲間を売ったら罰が軽くなる?

指導者としてどうなの? 本当は、塾講師ではなく、担任が一番長く過ごすんだから、もっと関わり方があるんじゃないの?

塾の講師、母親の考え方は、教育の観点からは理想であり、なかなか出来ることではない。それを信念を持ち、周りがなんて言おうと、やってのけることが素晴らしい。真剣に向き合うから、さやかちゃんがそれに必死で応える。

「この子はいい子なんです。優しい子なんです。誇りです」と言う母。娘を信じて守る。学校の方針が違ったら転校。担任にも意見する。従わない。このお母さん、ほんと強い。私には、そこまで出来ない。

ただ、塾に通い、家でも寝ずに勉強して、授業での居眠りが続き 呼び出されたら「学校以外、いつ寝ればいいんですか?」と授業で寝ることを公認させるのは ちょっと違うかな(^_^;)

それに身体壊すでしょ。成長盛りの高校生の女の子に猛勉強、そこまでやらせるのはどうなんでしょう。学校は寝るところではない。

それでも、このお母さんや 塾の講師の言ってる言葉は心に響きます。 期待する、押し付けるのではなく、理解して、応援する。信じる。可能性を見つけ 伸ばしてあげることが大事なんですね。見習いたい。

応援と押し付けって紙一重ですよね。父親みたいに 夢を託し 追い込んではいけないし。かといって、自由に放任してもいけない。

私は、大学合格が目標って何か違う気がしていたんですよね。そこがゴール? 将来の夢があって その途中に その大学があるのならわかるけど、そこに入ることが目標は、少し違うような気がしていました。

それでも、この映画を見て 目標を定めて、それに向けて頑張ること。人生において そういう期間も大事で、そういう意味では受験って、合否に関わらず 若い時に経験する 大切な時間なのかなと思いました。

受験本番でコーヒーを一気飲みで腹を下してトイレ往復には、悲劇なんだけど コミカルに描かれていて、笑ってしまいました。もし、それがなかったら、文学部も合格していたのかな? 受験生は気をつけないといけないですね。

若者が 目標に向かって 諦めずに頑張る! それは、スポーツでも勉強でも見ていて かっこよく、清々しいですね。そんな痛快サクセスストーリで一見の価値がある映画だと思います(*^-^*)

塾講師・坪田先生の言葉を最後に。

君の発想はさ、はっきり言って天才級だね。

 

ダメな生徒などいない。 ダメな指導者がいるだけです。

 

可能性があるって知っておくことって、すごく大事。

 

もし一番の願いが叶わなくて 沈んでいるとしても、大きな目標にトライした ことは、将来必ず何かの力になるはず。

 

意志があるところに道は開ける。

 


ここからはね、ちょっとブラックな私の感想というか、いや、自分が屈折しているからだと思うんだけどね。レビュー第二部を書いてみます。

映画を観ていると方言が出てきます。とっても馴染みがある言葉がね。だって、私も名古屋生まれ名古屋育ちだから。これ、名古屋の女子高生の話だったんだ。知らずに観ました。

で、この高校はどこだろうと。名古屋の制服が可愛い女子高って、あの・・有名な?かしら。
だったら、中学受験しないと入れないし、そこそこの学力ですよ。慶応も合格できる高校。

お母さん、小学生の子に、あそこに入ったら、エスカレーター式だから好きなことやって楽しくいられる・・・って進学を進めるのも、なんだか違うような。

そして、お母さんが塾代を お父さんからお金をもらえず貰えず、必死で働いていますが、中学からストレートでこの高校までって、子供が3人いて かなり裕福だと思う。お嬢様です。

どこだろうとwikiを見たら、モデルとなった さやかさんの高校名が書かれていました。知ってます。だって、中高大一貫、私の卒業した大学です。

大学の友達は、その高校の卒業生がたくさんでした。お嬢様です。華やかな服装。頭いいですよ。私は違うんです。公立高校から推薦で入学。奨学金を受けて卒業した庶民です。

なので、メッキと言われていて ストレートで上がってきたお嬢様に ちょっとした劣等感を持っていたから、こんな屈折しているのかもしれませんね。

お母さんは夜遅くまで 頑張って働いていましたよ。さやかちゃんは、塾の費用の お金の重みをわかり涙していた。いい話ですよ。それでも、中学・高校とお嬢様学校で、カラオケして、ピアスして、たばこ吸い、遊び歩いてるのは・・。

兄がストレートで慶応に合格したんですが(経済的な理由で国立へ)、あまり勉強してなかったんです。もちろん努力は大事よ。ただ、センスと言うか、もって生まれた頭の良さってあると思うんです。もともと優秀な子だったんじゃないかなと思います。って言ったら、身も蓋もないですよね(;・∀・)

そして、お父さんが 野球の夢を託した息子だけを可愛がり、母親に「娘二人だけを見てればいい」と言い切ってしまう。暴力を振るう。お金を渡さない。そこは見ていて不愉快でしたね。

これも、自分が育った環境があるかもしれません。兄が優秀で期待の星。子供を分け隔てなく育てるのは難しいとしても、この映画は あからさま過ぎて観ていて辛かった。さやかちゃんが見返して 最後は仲直りしますが、なんて勝手な親と思ってしまいました。

そして、慶応合格は素晴らしいけど、高学歴 = サクセスストーリーではなく、やっぱり その後の人生にどう活かすのかが大切だと思います。

以上、ちょっと屈折した感想を終わりまーす。

面白かったんですよ(*^-^*) 観て良かったと思います。

強いお母さん、私も習わなきゃです。